H2感謝祭に! #トライアスロン#パラリンピック #むさしのプレイス##Triathlon of an artificial leg#H2 Thanksgiving Day

ゴールの瞬間「最良の日と思える」

古畑俊男さん古畑俊男さん

 20歳で右足膝下を切断し、義足生活を送りながら27年間、トライアスロン競技に一般選手として出場し続ける。17日の「世界トライアスロンシリーズ横浜大会」パラトライアスロンの部にも出場する。

 「義足の鉄人」とも呼ばれるが、普段の顔は東京都の職員として第三建設事務所に勤務する公務員だ。北海道出身で、小学生のときに静岡県に転居。子供の頃から右足甲に血行障害があり、大学浪人で上京した頃、右足の痛みが悪化した。血管奇形の難しい病気で、治療に限界を感じ、右足の膝下切断を決意した。

 小さい頃からの運動好き。義足でもできるスポーツを探していたとき、トライアスロンに出合った。最初は5分走れば義足がすれ、足に血がにじむ。しかし、次第に長く走れるようになった。26歳で初レースを経験し、これまで150超の大会に出場。「やっている最中はつらいですが、レースが終わった瞬間、人生最良の日だと思える」

目指すは2016年のリオ・パラリンピック

 水泳、自転車、マラソンの3種目をこなす過酷なレース。水泳では義足を外すため負担も大きく、義足装着に時間を要する。だが、強い精神力で最後のマラソンで追い抜くレース展開が持ち味。昨年は、世界パラトライアスロン選手権TRI5で4位に輝いた。

 今、視線の先は2016年のブラジル・リオデジャネイロパラリンピック。リオから正式競技となる「パラトライアスロン」への出場だ。競技選手の中心は20~30代だが、パラリンピック出場がかなえば54歳。

 「トライアスロンをやっていなかったら、ただのオッサン。常に挑戦し続けていきたい」 (産経新聞 油原聡子)